暫く前になりますが、教材出版社のお客様より
「太陽光を使い虫眼鏡で新聞紙を燃やす実験と同じことを丸い氷を使って出来ませんか?」
とお問合せを頂いたことがございました。
インターネットで調べると成功事例もあるので早速実験開始。
まず問題となるのが、丸い氷をどうするか?です。
ちょっと調べると、いくつかの会社が
丸い氷が作れる小型の容器を数百円で販売しています。
しかし、見かけ上は真ん丸で綺麗でも、
新聞紙が燃えるぐらい正確に光を集められるか?
と考えると心配だったので、お金を奮発し
4,000円弱の以下商品を入手しました。
透明丸氷製氷器 氷さく
http://sanosyoukai.com/cc/
商品が到着し早速試してみると、
ものの見事に真ん丸で透明な氷が出来あがりました。
新聞紙の黒い部分に丸氷を通した太陽光を当てると
1分もしない内に焦げ臭さが漂い、うっすら煙も出てきました。
あっさり実験成功!かと思ったのも束の間、
いくら続けても火が点くには至りません。
うっすら焦げた新聞紙は写真としては非常に分かりづらく
インパクトも弱いので、丸い氷を何個も作って
色々条件を変えて何度も実験するも、煙がうっすら出るところ止まり。
写真の通り、丸氷の透明度や形が原因で
新聞紙に当たる光が拡散してしまい、これでは火が点くのは夢のまた夢。
実験当時は冬だったので、光の弱さが影響していたのかもしれません。
このままでは実験成功は難しいと判断し、
都内の氷業者さんに連絡を取り、
バーなどに卸す丸氷を売ってもらいました。
たしか10個で1,000円程のお値段でした。
これで実験したところ、あっさり火が点き無事実験成功となりました。
お店の人によると、長い時間をかけて凍らしているから、
家庭の冷蔵庫で作る氷とは透明度が全く違うそうです。
以下、成功した実験の様子です。
流石プロの商品、ご覧の通りの透明度です。
尚、軍手をしているのは、以下2つが理由です。1)冷たくてずっと持っていられない
2)氷が溶けて手から滑り落ち割れてしまうのを防止
丸氷の向こうのマンションも綺麗に上下逆さまに。
うっすらですが煙が出始めました。
冷蔵庫で作った氷では、新聞紙がうっすら茶色くなる程度だったので、段違いです。
同じ実験を行う場合は、必ずご自身の判断、責任で行ってください。
実験の結果生じた損害について弊社は一切責任を負いません。
(崎山)
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